子育て損。子育て得。
子育てペナルティ。子育て罰。
子どもをもつと損をする。
たとえば
- 子育てにお金がかかる
- 子育てに時間がかかる
- 子育てに人手がかかる
- 子育てには広さがいる
- 子育てには忍耐がいる
- 子育てには柔軟性がいる
- 子育てには計画性がいる
- 子育てには処理能力の高さがいる
- 子育てには努力がいる・・・・・・
今日は久しぶりに買い物に行った。というより下見。
来週ルミネの10%オフが始まるからだ。
4月から仕事も始まるし、仕事用の服を準備しなければ。
気に入ったものがあれば取り置きしておいてもらおう。
長男を保育園に送り、部屋の掃除をし。
掃除をしていると、いつものように次男が昼寝をせがんでくる。
最近は体力がついてきたようで、午睡時間が徐々に後ろ倒しになってきていたので、かまってほしいだけかな?と思いつつ寝かしつけをしてみると、寝た。
よし!今のうちだ!2時間は寝るだろう。2時間あれば十分。昼食はどこかで2人で食べて来よう。
ささっと出かける準備をしてルミネへ。
ベビーカーに寝かせるときに、うっすら目を開けたもののまたすぐに寝始めた。
よし。よし。
ルミネまでは歩いて10分程度。
自分のものを買いに行くのは久しぶりだった。
ほぼ半年ぶり。
冬のバーゲンもスキップした。
手袋に穴が開いているのに、そのまま使っている。
なぜか。
なかなか子連れでショッピングに行けないのだ。
次男は長男よりもおとなしい方だが、わたしのショッピング中におとなしくベビーカーに座っていることはない。
暇なのでギャーギャーわめき出す。
だからといって、抱っこ紐の中に入れておくのも気が引ける。
わかることが増えているし、遊びたいんだろうから。
最近のショッピングはといえば、子どもたちの服だけさささっと10分程度で買うのがやっと。
子どもたちの服はサイズアウトしてしまうし、買う時期を逃すと次の季節のものが売っていたりして買えなくなってしまう。これはマスト。
週末に行くのも手だとは思うが、自分のショッピングのために家族で過ごす時間を割くのは気が引ける。
結局、あるものを着倒せばいいかな。と。
化粧品も同様。
美容院なんて、子どもができてから3ヶ月に1回行ければいい方・・・
こうして母はボロボロになり老けていくのだ・・・
もちろん、そんな中でもとても美しくされている方もいらっしゃいますが。
我が家は私も夫も実家が遠方のため、実家の援助は受けられない。
なので、なにもかもを2人で回さなくてはならない。
実家に頼れる家庭を目にすると、正直うらやましい。
関係性もいろいろあるだろうし、近いと近いでやっかいなこともあるのだろうけれど。
子育ての大きな人的資源の1つではあると思う。
話は戻って、ルミネに向かう途中。
盲人信号の音で次男は目を覚ました。
あと少しだった。あと少しでルミネだった。
売り場まで行ってみるものの、案の定降ろしてくれと騒ぎ出す。
抱っこ紐に入れるのも強く抵抗。
「ごめんね」「ごめんね」と次男に謝りながら売り場をざーっと見るが、
その状態では集中できないし、やめよう。と。
また今度来ればいいさ・・・
ため息が漏れ出る。
せめて、と思い帰りに桃の花を買い、家路についた。
買い替えられずに穴が開いた手袋をはめて。
手袋もそろそろ不要だろうし、秋にでも新調しよう。
秋ぐらいにはもう少し楽になってるかな。
家の近くの広めの歩道でいつものように次男を解き放つ。
次男は喜んで歩き出す。
次男が好きな緩やかなスロープを何度も往復し満足顔。
おまけに貨物列車まで見えた。
「でんでん」と指差す。
じーっと真剣に見つめ、目が合うとにっこり。
私は次男を抱き寄せ、大好きな耳元の匂いを嗅ぐ。
やっぱり、かわいい。
子育て得。
かわいいを1人占めもしくは2人占め、それに尽きる。
逆に言うとそれしかない。
これまでに経験したことのない愛おしさ。
それだけを支えに親は子どもを育てている。
私は子どもたちがくれるひたすらの愛でギリギリ親として生かされているのだと思う。
インセンティブがあるぐらいじゃないと、少子化は止まらないだろう。
子育ては24時間365日稼働の無償のむしろ赤字の命がけの精神的肉体的労働なのだから。